修了生の声

茂木 美穂

私は2014年4月からDICOMの「言語教育と言語情報」プログラムに所属しました。GSIDへの入学を決めた理由は、学部時代に学んだことをさらに深く追究し、より洗練された手法を用いて自身の研究テーマである「学習者オートノミー(自律)」について研究をしたいと思ったからです。
そして、実際に入学したGSIDはまさに私の期待通りの場所でした。DICOMに在籍している学生のバックグラウンドは本当に様々です。学部卒業後に入学した学生だけでなく、企業で働いた経験のある方、中学・高校・大学等で教授経験のある方、また働きながらゼミや授業に通われている方も多くいます。研究内容も、私のように言語教育が専門の学生もいれば、言語学が専門の学生もおり、言語教育の中でも、英語教育、日本語教育、音声、脳科学、教育心理など、個々の学生の研究テーマは多岐にわたります。そのため、ゼミの発表では活発に意見が飛び交っており、常に異なった視点から自身の研究を見直す良い刺激となりました。また、学生が多種多様なテーマで研究に挑戦することを可能にしているのは、DICOMの先生方の熱心なご指導のお蔭です。先生方は、一つ一つの研究に熱心に耳を傾け、学生の努力を評価すると同時に、より質の高い研究に向けてアドバイスをして下さいます。
また、私は、GSID内のEIUPというボランティア団体に所属し、名古屋大学の留学生と共に小中高等学校に出向き、国際理解教育の出張授業を行いました。学校側と何度も連絡を取り合い授業を考えるのは大変な面もありましたが、国際理解教育や英語教育について実際に現場の先生方の声が聞けるという点で、教員を目指していた私にとっては非常に貴重な経験となりました。さらに、留学生と関わりを持つ良い機会にもなりました。
私は、2年間、このようなGSIDの環境で学べたことを心より感謝し、嬉しく思います。修了後は高校教員になる予定ですが、GSIDで学んだことを存分に活かし、英語を教えていきたいと思っています。