修了生の声

郭 世豪 

  学部時代は台湾の大学で日本語を勉強していました。卒業後、日本語の研究を続けたかったですので、GSIDの国際コミュニケーション専攻に入学しました。国際コミュニケーション専攻のカリキュラムの特色の一つは、コンピューターを活用する研究方法を指導する授業が充実していることです。基本的な情報処理の技法、実験用プログラムのデザインと作成、統計検定の基礎と手法、大規模コーパスを駆使する研究方法などなど、様々な研究に役立つスキルが修得できます。また、技術面のみならず、理論に関する授業も充実していますので、自分の研究に必要な知識が身に付きます。そして、先生方も皆優し くて親切に指導して下さります。
 私がお薦めする授業は「言語情報処理入門」と「人類言語学」の2つの授業です。「言語情報処理入門」の授業では4~5人の先生方が順番で担当され、コンピューターを活用する研究方法を指導して下さります。また、「人類言語学」の授業では音声学をはじめ、音韻学、意味論、統語論など言語学の研究にとって必要不可欠な基礎知識を知ることができます。実際、私自身はこの2つの授業を3回も受けました。
 GSIDの最大の特色は留学生が多いことです。日本にいながら様々な国からの留学生と触れ合え、語学力の上達はもちろん、各国の文化や習俗に接するチャンスにも恵まれており、国際観を養う最適な環境だと言えます。
 施設面では、院生の一人一人に自分専用の席とロッカーがあり、コンピューターとプリンターが自由に使用できるサテライトラボ、印刷室、図書室など、研究に専念できる環境が整っています。また、生活面では2階と3階に院生用のラウンジが設置されており、院生間の交流やディスカッション、食事に利用で きます。
 GSIDは素敵な空間です。私はGSIDに入って良かったと思います。これから入学する皆様もきっとここで楽しい院生生活が過ごせると信じています。