修了生の声

王 町

学部時代は中国の大学で日本語の勉強をしていました。特に日本語の擬音語・擬態語について興味を抱いており、卒業後は研究生という形でGSIDの国際コミュニケーション専攻に入りました。研究生として1年間先生方のご指導を受け、言語学の基礎知識を増やし、更に新しい研究テーマを見つけました。その後、入学試験に合格し、大学院生になりました。2年間の研究を通して、博士前期課程を無事修了しました。GSIDに在籍する3年間の中、私の感じた最も印象深い特徴を3つご紹介します。

1つ目は国際性です。国際開発研究科はその名の通り、グローバル人材の集まりです。在籍する学生は日本人学生だけでなく、様々な国から日本にきた留学生がたくさんいます。共通言語も日本語と英語の両方です。そのため、英語能力を伸ばす環境、つまり英語を話す相手と気軽に話せる雰囲気が備わっています。英語能力を伸ばしたい学生にとって最適な場所だといえます。2つ目は研究内容のみならず、研究方法の指導も重視しているところです。例えば、言語学の研究に役立つソフトウェアの使い方や、コーパスの利用方法など、研究にとって重要なスキルが身につきます。特に「言語情報処理入門」という授業では、コンピュータを用いる研究方法を習得できます。実際の研究にとって大変有意義です。3つ目は論理的思考力が身につくことです。例えば、「意味論」の授業や、「言語教育と言語情報演習」で、命題間の包含関係、帰納法・演繹法・仮説演繹法といった論理学の概念を学び、より論理的に物事を考えることができるようになりました。

上記の3つ以外にも、施設、環境、雰囲気など、GSIDの優れているところは数多く、ここで全ては書ききれません。これから入学を考えている皆様にとって、きっと素晴らしい選択肢になると確信しています。