小池 千晶
小規模のクラスで行われるGSIDの授業では、ディスカッションやプレゼンを通して教員や学生が意見を交わす機会が多くあります。はじめのうちは、会議室のような円形のテーブルの配置にも戸惑いましたが、講義内で活発に発言する授業スタイルに次第に慣れてきました。また通常の授業以外にも海外実地研修や、インターンシップ、他研究科の学生とともに学ぶ5年一貫のプログラムへの参加など、様々な学びの場が用意されています。多くの学生がそのチャンスを生かして、色々なことにチャレンジしています。
私もGSIDで学び始めて1年、多くの貴重な経験をしてきました。例えば、女性グローバルリーダーの育成を目指すリーディングプログラムでは、医療や教育、開発などの分野で世界を舞台に活躍する女性リーダーの方々から各分野の課題解決にむけた活動について講義をうけ、自分の専門領域以外の見識を深める他、将来のキャリア形成に必要なスキルや知識を学んでいます。国連主催のシンポジウムでは、大学や企業の役員レベルの方々と今後の女性活躍推進のための方策について議論する機会にも恵まれました。
海外実地研修では、グループごとにテーマに沿った調査内容を考え、研究計画や先行研究のまとめ方など現地調査にむけた事前準備の方法を学ぶとともに、実際に現地を訪れインタビューを行い、その結果を集約し発表するといった、今後の研究生活に必要な実践的なスキルを身につけることができました。現地の学生や教員、地元のガイドからの協力を得ながら、多様な文化や価値観をもつメンバーと共に一つの研究を行うことも非常に学びの多い経験でした。
このように多文化で多彩なカリキュラムが用意された恵まれた環境で日々充実した学生生活を送っています。これからGSIDに入学されるみなさんも、自分自身の目標にむかって積極的に学びのチャンスを掴んで成長していってほしいと思います。