研究プロジェクト

ポスト権威主義型憲法モデルの構築:改革期インドネシアにおける憲法および立憲主義

本研究は、権威主義から民主化へ移行したインドネシア憲法体制の変化と継続性、課題、独自性を明らかにし、ポスト権威主義の憲法モデルの構築に寄与する。1998年、インドネシアのスハルト権威主義体制が終わった。権威主義体制を支えた憲法が改正され、抑圧的な法令が廃止された。しかし、実際の憲法の運用および法令の制定・適用は、欧米的な立憲主義とは異なるものとなっている。そこで、比較憲法学の課題として、ポスト権威主義体制における憲法の特徴、権威主義からの変化と連続性を明らかにする必要がある。
この目的のため、憲法改正の過程と議論、関係法令の制定プロセス、行政決定など法の適用、裁判判決の分析、および、憲法・法令に関する社会・政治的利害関係を多角的に考察す る方法で、インドネシアを事例にポスト権威主義国家の憲法の特徴と機能を明らかにする。

研究種目
科学研究費 基盤研究 (C)
研究代表者
島田 弦
プロジェクト期間(年度)
2019-2022
参考URL
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K01260/