紛争解決における手続き的公正:迷惑施設の受容に関する実証研究
本研究は、紛争解決において手続き的公正が果たしうる役割について、途上国の事例から実証的に探索するものである。手続き的公正とは、仮に決定結果がもたらす便益が当事者にとって不利な場合でも、当事者に決定作成プロセスに参加する機会を与えた方が決定結果の正当性が高まると想定する理論である。本研究では、ラテンアメリカにおいて、鉱山開発、汚水処理場、巨大インフラ建設などの迷惑施設(Not In My Back Yard=NIMBY)紛争を対象として、手続き的公正が果たす役割を実証的に問う。具体的には、仮に手続き的公正が改善された場合に不利益の受容度がどの程度異なるかを、サーベイ実験を用いて明らかにする。
- 研究種目
- 科学研究費 挑戦的研究
- 研究代表者
- 岡田 勇
- プロジェクト期間(年度)
- 2020-2022