修了生の声

小林 真実

私は国際開発研究科の国際コミュニケーション専攻で、第二言語習得、特に英語のスピーキングに関する研究を行っています。 研究科に入学する前、学部生の時はフランス文学を専攻し、卒業後は英語教師、建築設計、翻訳、通訳の仕事をしていました。英語教育について勉強した経験を持たずに教師をする事に疑問を感じ、又、教育理論に興味を持ち、修士課程で第二言語習得を学ぶ事にしました。

国際開発研究科を選んだのには2つの理由があります。 まず、この研究科には第二言語習得を専門とする教授が揃っています。スピーキング力の習得に興味を持っていたので、言語習得に関する授業があり、修士論文の指導を受けられる環境が必要でしたが、この研究科にはその環境が整っていました。 又、第二言語習得だけではなく、高等教育に関する授業を受けられる事も大きな理由でした。同研究科の国際開発専攻では、教育開発に関する授業を受ける事が出来ます。
この2つの理由から国際開発研究科を選択しましたが、期待を上回る経験をしています。

授業では、既存の研究に疑問を抱く訓練をします。論文を読み、批判し意見を持つ事を期待されます。これは自分の研究を行うのに無くてはならない技術であり、社会生活を送る上でも必要な能力です。

又、他の学生のサポートも貴重です。先生に聞くのが憚られる様な些細な事を聞いたり、同じ分野の研究を行っている学生に相談にのってもらったりする事により、研究や授業の不安を何度も乗り越える事が出来ました。
研究科の他の学生から多くの刺激を受けている事も魅力です。様々な研究に励む学生に囲まれ、怠ける事を許されない環境が与えられています。

しかしこの環境は、本当に研究に取り組みたいと考えている人でなければ居心地が悪いと感じるでしょう。これから大学院進学を目指す方には、求めている物が国際開発研究科にあるのかを見極めて進路を選択して頂きたいです。