エチオピアのTVETにおける産学連携:TVET機関と受入企業の訓練内容比較
エチオピアの職業技術教育・訓練(Technical and Vocational Education and Training:TVET)では、労働市場で必要とされる技能を確実に修得することを目的として「産学連携訓練プログラム」が実施されている。本プログラムは雇用ニーズに合致した人材育成を目標として実施されており、TVET機関で基礎的な技能を学んだ後に、受入企業での研修を通して実践的な技能を身に着けるものである。政府の指針では「TVET機関での授業:受入企業での研修=3:7」とされている。しかし先行研究では、同プログラムが導入されてからも、公的なTVTE機関の卒業生は未だに現場で通用する十分な技能を有していないとされる。そこで本研究では、TVET機関と受入企業で「重視する技能」と「技能の段階」が違うことが、学生の技能修得に影響しているのではという問題意識から、質的調査法を用いて分析を試みている。
- 研究種目
- 科学研究費 若手研究
- 研究代表者
- 島津 侑希
- プロジェクト期間(年度)
- 2020-2022